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<末梢神経系用薬>
鎮けい薬
アトロピン系製剤
?@ブスコパン注射液(管 2% 1ml)
?Aスパリコン注射液(管 2% 1ml)
内用薬(26頁)を参照。内服が困難なとき、あるいは急激に激痛が現れたときに、注射薬を使用する。
適応:尿路結石、胆石、そのほか胃腸系、胆道系、尿路系の疾患で疼痛が激しい場合。
用法:1回量10−20mg(1/2−1管)を皮下または筋肉内に注射する。
注意:内用薬(26頁)参照。
保管:遮光・室温保存。(注) 2% 1ml=20mg
<循環器官用薬>
強心剤
配合剤
?@エホチール注(管 10mg 1ml)
心筋の収縮力を強め、循環血液量を増やして。血圧を上昇させる、
適応:ショックや急性低血圧など、血圧下降時に応急処置剤として用いる。
用法:1回量0.2−1.0ml(1/5−1管)を皮下または筋肉内に注射する。
注意:1. 動悸、頭痛が現れることがある。
2. 過度に血圧上昇をきたすことがあるので、過量投与にならないように注意する。
保管:遮光・室温保存。(注)10mg 1ml=1% 1ml
?Aメキサン注(管 10mg 1ml)
末梢血管を収縮して血圧を上昇させる。
適応:血圧下降の際、応急処置剤として用いる。
用法:1回量10mg(1管)を筋肉内に注射する。1回投与が原則であるが、反復して筋肉内注射をする場合は、15分以上の間隔を置く。
注意:1. 心臓疾患、とくに虚血性心疾患に使用してはならない。
2. 動悸、頭痛、はき気、などが現れることがある。
3. 過度に血圧上昇をきたすことがあるので、過量投与にならないように注意する。
保管:遮光・室温保存
利尿剤
フロセミド
ラシックス注(管 1% 2ml)
腎臓に作用して、水やナトリウムの両吸収を妨げて尿量を増やし、浮腫(むくみ)を取る。内用薬(26頁)参照。
適応:腎性浮腫、心臓浮腫(うつ血性心不全)、肝性浮腫(腹水)、急性または慢性腎不全による尿量の減少。
用法:1回量20mg(1管)を1日1回筋肉内に注射。
注意:頭痛、灼熱感が現れることがある。
保管:遮光・室温保存。(注) 1% 1ml=10mg 2ml=20mg
血管収縮剤
エピネフリン製剤
ボスミン剤(管 0.1% 1ml)
心臓の拍動を強めるとともに、冠動脈を拡張する。また全身の細動脈を収縮して血圧を上昇させる。気管支を拡張する作用もある。
適応:薬物ショック時の第一選択薬。および急性の血圧低下。
用法:1回量0.3−O.5ml(1/3−1/2管)を皮下または筋肉内に注射。十数分経ったも効果が不十分なときは、0.3−0.5mlを追加注射。
注意:1. 使用に際して、とくに使用量には細心の注意が必要。
2. 不安・頭痛・ふるえ・動悸などの副作用が現れることがある。
保管:遮光・室温保存。

 

 

 

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